活動報告

東京医科歯科大学・首都大学東京・東京都市大学
女性研究支援についての鼎談

小川順子

小川とても私どもにしてみれば20%というと雲の上のような数字になります。実は都市大学の純工学系の女性研究者比率はわずか2.8%なんですよ。20%を目的にしようとすると10倍にしなければいけないですね。私たちの目標は7%くらいということでやっているんですがそれでもかなりハードルが高いと感じています。

谷口私たち医療系ですのでね、医療系でもって女性比率をもし上げるとしたら、効果的な方策としましては、女医さんの育児休業後の復帰を促す方策があります。この世界は技術の進歩も大変著しいのでね、ちょっとした休止期間、止めてしまう期間があると復帰が困難なのです。そのためのサポートをきちんと考えなければいけません。またこの事業では医科歯科大学では取りあえず病児保育をするということがこの企画に入っていまして、三年度からはそれを実施します。いままでの二年間は、外部委託です。外部委託での病児保育です。登録して頂いてお子さんが病気になると外部のそういった業者さんに来て頂いて預けられて仕事ができる。通常の保育園は、病気のお子さんは預かってもらえないので、お母さまも一緒に大学を休まないといけないということですよね。もうひとつ医科歯科大学は国立ですが、国立で唯一ですね保育園を持っていない大学です。それで学長が今年度英断されまして予算を決めて来年の4月に保育園が出来ることになりました。それを私が責任者として命じられてやりますが、これで日本では国立大学で保育園を持たない大学がなくなるわけです。保育園が自前の中で出来ますので尚更病児保育も学内でやるべきですよね。うちは歯学部医学部あるんですから病児保育が出来ないといけないんですよね。やっぱりお子さんを生んで出産育児の方をいかに引き続き働いて頂けるかと、そこのとこのサポートをまずしっかりするということでキープするということですよね。それでもって女性比率をまずキープし、新たな出産をしてもここで働けるよと。この育成モデル事業でそれなりのご予算も頂きましたので、これを基盤にして三年次が終わった後も展開できるようなことを今検討してるところですね。

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