活動スケジュール

第3回女性研究者紹介セミナー 講演概要

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(1)兪 明連

テーマ 「タスクスケジューリングに関する研究」
~コンピュータを学ぶことは難しいと思いますか~
概要

今日のスケジュールはどうですかと聞かれましたら何と答えますか。今日の予定、またその順番を考えると思います。コンピュータも同じです。コンピュータでのスケジュールとは処理する仕事の順番を決めることです。

私はコンピュータの仕事の順番を決めるタスクスケジューリングに関する研究を行っています。特に、リアルタイムシステムでのスケジューリングを中心にして研究しています。汎用のタスクスケジューリングの目的はコンピュータの資源を有効に活用することですが、リアルタイムタスクスケジューリングの目的は、タスクのデッドラインを守りながらタスクを実行することであります。難しく見えますが、実は毎日その日のスケジュールを決めることと似ています。スケジューリングを含めてコンピュータを学ぶことはそんなに難しいことではないとのことを紹介したいと思います。

(2)矢野 史子 教育講師(工学部電気電子工学科)

テーマ 半導体の不良解析 ~気分は名探偵~
概要

最近大流行の『ナノテク』ですが、半導体の分野では10年以上前からナノ領域に踏み込み、現在では1原子層(約0.3nm)を制御しながら製品を作っています。私はそんな微細な半導体デバイスの中で、原子がどのように分布し、結合をしているのかを調べるための技術を研究しています。そしてその技術をより高性能な素子を作り、安定して工場で生産するために活用してきました。『不良解析』はその中で厳しくも遣り甲斐のある仕事です。

半導体の工場では大きな不良が発生すると生産ラインは止まり、日々数千万円規模の損失を出し続けます。不良解析とは一日も早い解決を目指して、物語の名探偵さながら、真空装置のなかで飛び交う電子やイオンに耳を傾けて手がかりを捜し、凶器(=不良の原因物質)、動機(=不良の発生メカニズム)について仮設を立て、一つ一つ検証しながら犯人を特定する仕事です。そんな仕事の緊張感と達成感をご紹介したいと思います。

(3)西尾 繁子 教育講師(知識工学部経営システム工学科)

テーマ 「こころ、ここ、ころ」(無題)
~4人の子供を女一人で育て、企業家として活躍している先輩からのメッセージ~
概要

人は私を資産家と呼びます。

26年前の4月1日に8歳・6歳・4歳・1歳の子供達を連れて家を出、養育費ももらわず、1歳だった次女が27歳になる今、あっという間に時が過ぎた感じがする中で、何が良くて、何がまずかったのか振り返る時、人生って、神様って、誰にもフェアであり、機会は誰にも平等であると思えます。

  • 動いて頂ける人をたくさん知っていること。
  • 経験の引き出しを多く持ったこと。しかも多くのフィーを頂き乍ら。
  • 上記の経験や実績から判断する力を養えたこと。

これを資産と呼ぶならば、間違いなく私は大資産家です!

そして今、人生の先輩として皆様にお伝えしたいことは、女性って素晴らしい!! と。

但し、女性であることを忘れず、そして女性であることに甘えないで生きていく限り。

仕事の一端をほんの少し御披露します。(心理学)

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