卒業後の活躍レポート
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ジェンダー理工系分野に女性が少ない理由は何だと思いますか。5(3つまで選択可)6「女性の意識」が1位となった。また、2位が「男女の適正の差」と続いていて、教育環境や家庭環境にはあまり着目されていない。自分は目的意識を持って理工系を選択したけれど、多くの女性は理工系に興味が無いか、もしくは向いていないので選択しないからということを指すのであれば、少々同性に厳しい意見かもしれない。男女の適正差がそれほどあるとは考えられないので、中高生の時期から、理工系への選択をしやすくする工夫が必要とされている。具体的な内容(例:「女性は数字に弱い」とか「論理性に欠ける」等)をどのように把えているか知りたかった。①と②の2つの質問の趣旨は、微妙にニュアンスが違うが比較してみた。①で「あった」と回答の具体的なコメントでは、トイレや更衣室の設備的なことが多かった。学生時代は性差に対しての意識をあまり感じていないが、社会に出ると男女差を感じる比率が過半数となる。学生時代では感じなかった、もしくは意識する必要が無かった性差が会社組織に所属すると顕著に現れると思われる。工学分野の職場は特に男性が多く、女性に厳しい現実に戸惑っている心情が浮かび上がる。②の具体的な事例としてコメントを引用。◎男の職場で働いていますが、環境的には大学時代とあまり変わらないはずなのですが、やはり男と女の差を大きく今は感じます。学生時代と社会は大きく違うんだなと社会人になって感じました。◎女性は男性の補佐的業務しか与えられない。◎将来に広がりのある仕事は男性にまわされやすいと感じている。◎(男性と)同じ仕事に加え女性にはお茶くみなどがあった。◎私の会社では「女性は結婚出産をする場合は昇給はない」と公言されています。まだまだ男性中心で動いている会社が多いことが裏付けられる。しかし、②の「いいえ」が36.2%を占めていることから、日本社会は非常にゆっくりであるが少しずつ変化しているかもしれない。 学生時代、男性の多い環境で困ったことはありましたか。 職場で男女の差について感じたことはありますか。女性の意識男女の適正の差家庭と仕事の両立が困難ロールモデルが少ない職場環境男性に比べて採用が少ない社会の偏見教育環境男女の社会的分業男女の能力差男性の意識家庭環境役職につきにくい終身雇用制その他050100150200250(人)2241711361131098989747251403937195あった23.4%なかった73.3%無回答3.2%無回答 3.4%学生時代には意識がなくても、社会に根強く残る男女の役割分担意識や、男性中心の社会構造。業界や会社により状況に差がある。はい60.4%いいえ36.2%12 学生時代、男性の多い環境で困ったことはありますか1 職場で男女の差について感じたことはありますか24

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