SOFERS LETTER
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〒158-8557 東京都世田谷区玉堤1-28-1 世田谷キャンパス1号館5F tel. 03-5707-0104 (ext.2298) 本学 休憩を挟み、国内外のパネリスト4名のミニ・レクチャとパネルディスカッションが行なわれました。 アメリカの男女共同参画第一人者でもあるニューヨーク市立大学 名誉教授のジョイス・ゲルブ氏 より「アファーマティブ・アクション・ポリシー(積極的差別是正処置):アメリカにおける女性及び アフリカ系アメリカ人への影響」を主題に、1960年代から始まった男女差別、人種差別に対する政策 法律を通して平等、教育、雇用など女性やアフリア系アメリカ人が社会の中で進出できる体制に変化 していく様子、影響などについてレクチャされました。 黄 氏:東京都市大学へエール 今回の来日で、私立大学がこんなに大変だとは 思わなかった。お話しを聞いて中国の先輩世代から の言葉を思い出しました。 努力は必ず実る!頑張って下さい。 平日のお忙しい中、本学 成果報告国際シンポジウムにご参加頂きました皆様、開催にご協力頂きました関係者に感謝いたします。 皆様より頂きましたご意見、アドバイスを基にさらに男女共同参画活動に万進して参りたいと思います。 今度とも、ご指導、ご鞭撻の程どうぞ宜しくお願い致します。 SOFERS 一同 続いてのレクチャは、IAEAの理事として活躍中のオーストリアから参加頂いた ガブリエル・ヴォイグ氏。 IAEAではジェンダーバランスを重視し、それを高めるための 様々な取組みを行なっており、組織内での女性地位向上、キャリア開発促進や加盟国へ の支援、奨励など組織や自身の経験、キャリア、実生活に置いてのなどを交えて、具体的 にお話し頂きました。 次に 昨年「日中科学院女性科学者シンポジウム」をきっかけに岡田准教授と交流のある 中国科学院の黄 栄光氏。流暢な日本語で「若手女性研究者が活躍する上での中国と日本の 相違点」をテーマとして女性をめぐる中国の社会環境や歴史と現在の状況、年齢層や地域差 により考え方の違いなど、統計指数を基にお話し頂きました 最後に日本からは、俳優であり、「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」代表 の別所 哲也氏。別所氏が主宰されている映画祭、映像制作において活躍する女性たちのイキイキとした姿を映像を通して紹介いただきました。「スタッフの殆どは女性だが、リサーチ能力、国際的なコミュニ ケーション能力、ロジステイクス整備といった仕事を、パンクチャリーにこなしてくれる」と高く評価されつつ、映像分野におけるコンピューター、CGアートなど工学分野にはまだ女性が少ないのが残念とも。 プライベートにおいては、2歳半お子さんと仕事をもつ奥様がいらっしゃる。仕事をする一人 の人間としても尊敬し、培ってきたキャリアを潰してほしくない。性別を超え、能力ある人 たちが力を発揮できる社会になるようこれからも協力していきたいと語った。 パネルディスカッションに移り、支援室・室員であり、工学部の白木准教授がSOFERS活動との関わりについ てスピーチ。「室員の仕事を引受けた時は独身だったが、この3年間に結婚、出産、育児と実体験し、公私に 渡りいい経験となった。これからの時代を生きる学生たちもいずれは社会人、親となる。一人の人間として、学校教育のみならず、自分の家庭や育児の事など、できるかぎり話をして何かの折に役立ててもらえたいと思います」と語り、岡田准教授と共にパネルディスカッションに加わりました。 パネルディスカッションのモデレータを務める女性研究者支援室・室長の小川順子が各パネリストのレクチャを振り返り、会場より質疑応答を受けた。 SOFERS 岡田 育児などに関心をもつ若い男性が増えている 一方、まだ理解が難しい世代もある。 男性にはもっと女性と対話し、幅広い情報や 考えなど、共有する機会をもってほしい。 ヴォイグ氏 「男女間の対話は非常に大切な事。IAEAでも対話の 重要性をあげ、実際にどのように表現すればよいか、 など指導もおこなっている」 別所 氏 組織に所属している男性は育児などの手伝いをしたくても制約など があって話をすることが許されないコミュニティにいるのではないか? 男性が男女共同参画など、議論する場、機会が世界ではどの程度あるんでしょうか。 Q. <ヴォイグ氏へ> 出産など、ご自身の努力は大変だったと思いますが、いかがですか? A. IAEAでは出産したら産休もあり給与も出ます。また、妊娠したからとかいった差別はありません。 基本的にヨーロッパでも当然環境です。仕事をする上で家族、子供を持つということは自分で選択をして いくものではないか。多くの状況は違った視点でみることができ同時進行することも可能。出産や育児で 復職した人は能率が高く、時間の工夫などがあって効率的でもある。 Q. <ゲルブ氏へ>アメリカでは出産、育児休暇などを取らないと聞いたことがありますが、いかがですか? A.一概にとらないとはいえない。アメリカでは残念ながら状況などにより誰でも育児休暇をとれるとは限らないが 家で仕事をする、 ジョブシェアリングなど色々と方法はあると思う。 東京都市大学 女性研究者支援室 SOFERS.URL http://www.sofers.tcu.ac.jp ー 別所哲也氏からパネリストへの質問 ー

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