SOFERS LETTER
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子育てへの想い 歳を取ってからの子育ての良さは、どうやって育てるかを考える余裕があることだと思っています。 結婚するのが遅く、結婚後に子供が産まれるまで時間が掛かりました。 子供ができなくても気にならなかったので、夫婦二人で一生を送るのかなと思っていました。 そこへ突然子供が出現しましたので、少し戸惑いました。 子供をあやすのは得意でしたから、よく泣く子でしたが自宅にいるときはよくあやしたもの でした。 子供は泣くのが商売みたいなものと思っていましたので、 今でも泣く子がうるさいとは思いません。 さて、大した戦略があって子育てに臨んだわけではありませんが、なるべく夕食は一緒に 食べようと心がけました。 当時は、授業数も多く、学会での委員活動も多く大変多忙でした。その中での時間のやりくりですが、朝は5時に 起きて6時には大学へ行き、授業の予習、原稿の執筆、学生との研究打ち合わせ等々、そして授業。学会等への往復 には田園調布-大学間は、いつもタクシーでした。とにかく忙しい日々でした。 でも結局は、娘が小学校に入学した年の5月に私はからだを壊し、8月には入院/手術という結果になりました。 妻は連絡が有って30分以内に駆けつけられる範囲にいるように言われていましたので、私に付きっきりでした。 そのため、娘は10日ほど病院から小学校に通っていました。 私の両親は年を取っていましたので、妻のみが頼りでした。ベッドの上で、結婚式の神前で読み上げた誓いの言葉が思い出され ました。 退院後、大学に登校した際に、あまりの変貌に大変驚かれました。 たぶん帰ってくるはずのない人が帰ってきた!といった感じだっ たのでしょう。 そこで、学会等の委員をすべて退任し、大学の授業と院生への 研究指導に専念する事にしました。 そんな状態でも学内の役職が回ってきました。 自分自身の気持ちとしてはマネジメントはあまり好きではなく、 クイズを解くように地震被害のメカニズムを解明したいと思って いました。 しかし、そうはいかない現実が有りました。 とりあえず主題に戻ると、親子の絆は共有する思い出の量で決まるかなと言うのが実感です。 一緒にご飯を食べ、お正月 クリスマス 誕生日 などのお祝い事を欠かさず、 ともに遊園地に行きあるいは虫取り をするなど・・・・・ (妻の企画力はたいしたものです) 何気ない日常の積み重ねが大事だと思っています。親と一緒にいるのをいやがらず、記憶に残る 幼稚園から小学校低学年の間が大切かな?私にとって人生のかけがえのない思い出となっています。 娘がどう思っているか分かりませんが。妻のシナリオで私が父親を演じることができました。 これから子育てする若い人は、家庭あっての仕事と考えて子育てを楽しまれると良いと思います。 そうすると、親がどのような思いで子供を大学に通わせているかが分かります。 私はその思いを大切に学生の教育に当たっているつもりです。学生はどう思っているかな? 今回ご紹介の育メンは、工学部 部長 片田敏行 教授 です。 イク メ ン 工学部 都市工学科 工学部長・教授 片田 敏行 ≪≫ SOFERS.URL http://www.sofers.tcu.ac.jp 〒158-8557 東京都世田谷区玉堤1-28-1 世田谷キャンパス1号館5F t el. 03-5707-0104 (ext.2298) 日本原子力学会の男女共同参画セッションにおいて「ワーク&ライフバランスの実現に向けて」と題して パネルディスカッションが行われ、SOFERS室長の小川がテーブルコーディネーターとして参加しました。 総合科学技術である原子力分野で男女共同参画の突破口として女性に対する裾野が広がればと思います。 SOFERSでは、男女共同参画の一環として厚生労働省が推進する 『イクメンプロジェクト』 に対してサポーター宣言を行ないました。 一人でも多くの女性研究者が仕事と育児の両立をする上では男性の協力 が不可欠ではないかと思います。実際に学内のイクメンを紹介して ライフ&ワークバランスを推進しています。 【宣 言】 東京都市大学 女性研究者支援室<通称:SOFERS>では、 男女共同参画推進のために様々な 取り組みを行なっています。 その一環として、身近にいる「イクメン」を発掘し、シンポジウムやニュースレター で紹介をしています。 学内の隠れイクメンを知ってもらい、新旧イクメンの輪を広げていきます !! イクメンサポーター 宣 言 !!

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