SOFERS LETTER
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6月2日から10日間の日程で、室長の小川順子がオーストリゕのウゖーンとブルガリゕへ出張。 ミッションは ①ウゖーンに本部のある国際原子力機関(IAEA)の天野事務局長と懇談すること ➁福島第一原子力発電所事故(以下、福島事故と略す)に関してIAEAの女性職員に状況説明すること ③ブルガリゕで開催されWiN (Women in Nuclear:原子力の仕事をする女性の世界組織)の年次大会に参加し、福島事故の説明と世界の女性技術者等と交流すること ④ブルガリゕの原子力発電所視察 でした。 日本人として初めてIAEAのトップになられた天野事務局長との会合では、福島事故に関するIAEAの対応を細部に亘りお聞きし「福島事故の前でも後でも世界のエネルギー供給での状況は基本的に変わっていない。原子力は必要な技術だし、必要だからこそ、より 安全性を高めなくてはいけない。福島の経験を将来の原子力に必ず役立てなければいけない」と力強いメッセージをいただきました。 私から IAEAでの女性活用についてお聞きすると、天野局長から「管理職の2割程度は女性だが、まだまだ少ない。条件が同等ならばまず女性を採るのが基本。マ゗ノリテゖに配慮するのは当然のこと。日本の技術分野の女性は、日本人もマ゗ノリテゖであることと併せるとIAEAへ就活するにはとても有利ですよ」というゕドバ゗スもいただきました。 さて、ブルガリゕですが、はじめにコズドル゗原子力発電所視察から。原子炉の運転室である中央制御室では、5人の中で1人の女性運転員がいました。運転員の20%は女性とのことで、全国に数人という僅かな女性しかいない日本の原子炉運転員の状況と比べると大きな差です。ここには6基の原子炉があり、そのうち4基は旧ソ連のチェルノブ゗リタ゗プなので、EUから廃止勧告を受け、1,2号機は廃止に向けての措置をおこなっている状況でした。 WiN 年次大会はヴゔルナという黒海に面した都市で行われました。22カ国、約150名の原子力分野 で働く女性が集結。7割が技術者、研究者です。日本からは6名が参加し福島事故報告をしました。 4-50編発表されたすべてが福島事故に言及し、この事故の世界的な影響の甚大さに改めて心が痛み ました。 WiN会長が参加者全員に黙祷を促してくださり、募金もいただきました。 日本人が福島報告をするニュースはブルガリゕのメデゖゕにも興味があったようで、滞在中2つの テレビ局に出演し、日本人の女性として福島事故をどのようにみているかをお話しました。 この会議で、日本への応援を絶やさないという温かい言葉をいただき、世界で活躍する技術者、 研究者のロールモデルとの強いを成果を胸に帰国しました。 「お父さん、僕が背中を洗ってあげるよ」先日、お風呂で息子がそんな事を言って背中を洗ってくれた。 まだ “赤ちゃん” だと思っていたのに一人前の事を言ってる。父親としては “照れくさい” 感じがした。 その息子は5月で満5歳。とにかく、よくおしゃべりをする。 毎日の出来事や遊んだ事、さらに絵本やテレビの感想まで、絶え間なく話してくれる。その上、細かい所までよく 見ている(良く言えば、観察力や注意力があるということか…親バカだ…) さて我が家では、休日は私が食事を作る。私は料理が好きなので、和食・中華・゗タリゕン・゗ンド料理・韓国料理 …と何でも作る(思わず自慢してしまった~(^o^)~) 息子が「お父さんのご飯は美味しいよ。グッジョブ!」と言って食べる姿に涙がチョチョ切れる。 そして、また張り切って作る(息子は天性の世当り上手のようだ) 今日も “゗ケメン” の “゗クメン” は、颯爽と大学で仕事をするのであった(笑)…などと書いて いたら、「見せて」と言う妻から「なんちゃって育メンから今の本当の育メンになるターニング ポ゗ントがあったことを書いたら?」とダメ出しが出た。 妻曰く「初めは仕方なしにやっていたじゃない?」と。子供が生まれたからといって仕事が減るわけでもない。 その上、体力のない妻が夫婦の食事を作る時間さえ取れないことがあり、出産直後は仕事を終えた私が 簡単な夕ご飯を作ることがあった。 時々「他の父親はこんなにはしないよ」…今も似たような台詞を言うが、ニュゕンスは愚痴だったそうである。妻はノーコメントだったので気づかなかった (ちょっと位の愚痴は聞き流して一緒に子育てが出来るなら言わせて おこうと思ったと今になって言われてしまった) 休日だけでなく時々とはいえ、事を終えてから作るのはなんだか割に合わない気がしていた のだろう。 そんな私が喜んでそして積極的に「育メン」になったのは子供が3歳の秋。 地域の子育てセミナー 「お父さんも子育ての醍醐味を味わって見ませんか?」 の 第1回 「Fatheringって何?」 妻に誘われ、私だけ参加してからと妻は言うのだ。その講座で平日の夜まで食事を作ったことが あるのは私だけ、と知った(口では言ってみていたがビックリである)でも、自分のやっている ことは妻にとっても子供にとっても、そして自分の仕事にとってもプラスになることに 気付かされ実感したのである。 こうして互いをカバーしながら、仕事に集中することで充実感を得ながら現在に至った。 今も多忙な日々を送っているが5歳の今を大切にしてやりたい。 5歳は一生で1度だけなのだから。「子供は、親の背中を見て育つ」というフレーズの文句を 耳にするが、幼い頃の私が父親の背中を見て育ったように、息子にとって良き父親でありたいと思っている。 今回ご紹介の育メンは 工学部 生体医工学科の 平田孝道 准教授 。テーマは ≪育メンへの道 ≫です。 イク メ ン 工学部 生体医工学科 平田 孝道 ≪≫ SOFERS.URL http://www.sofers.tcu.ac.jp 〒158-8557 東京都世田谷区玉堤1-28-1 世田谷キャンパス1号館5F t el. 03-5707-0104 (ext.2298) 国際会議 in ウィーン&ブルガリア WiN Global Annual Meeting in Bulgaria

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