Q10
日本では避難屋内退避30kmとしていますが、在日のアメリカ自国民には80km圏内へ退避勧告が出ていると聞きました、どうして日本政府とことなるのでしょうか。

回答
米エネルギー省のポネマン副長官は福島第一原発の事故による住民の避難範囲が日米で食い違っていることについて「日本側による措置はとりあえず正当」との見解を示しています。避難範囲について、日本が「第一原発から半径20キロ圏内の住民に避難を、20〜30キロ圏内では屋内退避」としているのに対して、米国は自国民に対し「80キロ圏内は避難」としています。米国では、人体に対して10ミリシーベルト、もしくは甲状腺に対して50ミリシーベルトを上回る線量が予想されるとき、防護措置勧告が行われます。平均的な米国人は、1年におよそ6.2ミリシーベルトの放射線を受けています。防護措置勧告を作成する際、NRC(米国原子力規制委員会)は天候、風向き、風速、そして原子炉の問題状況などをNRC独自に考察し、コンピュータによる計算結果によって今回の勧告を実施しました。